Volkswagen owners club
KdF OF JAPAN
フォルクスワーゲン・オーナーズ・クラブ
「KdF OF JAPAN」
インターネット情報
Create: 06/07/09 12:35
Update:
琵琶湖のほとりで素人修理の巻
2006年春の大阪の帰り道
例年通り「Loft Cafe」でのんびりとランチ。でも、そんなことをしている余裕は無かったのかも知れません。
2006年4月2日の大阪は、群馬から2台のビートルで参加しました。その帰りは、大津に泊まって地元の会員と一緒に夕食。イベント当日は豪雨に見舞われたものの、翌日は好天。10時前にチェックアウトをすると、琵琶湖の西側を北上して、滋賀県の朽木の「LOFT CAFE」へ。毎回、ここによってランチを食べてから帰るのです。
例年好天になると桜が満開の時期ですが、桜のつぼみすら分からない。山に入れば、倒木や残雪が目に付く。聞けば、雪が多すぎてスキー場も閉鎖するほどだったとか。
春のうららかな陽気の中、琵琶湖畔を行く。
まだ雪の残る朽木を後にして、好天の元、琵琶湖畔を走ります。もう少し色づくなどしていてもと思うのですが、桜並木は黒い桜の木の並木でした。
琵琶湖の北をぐるりと回って、東へ向かう国道365号に入ろうとしたときでした。
「あ、携帯」後からついて来る'67からでした。
「どうしたの?」
「クラッチワイヤーが切れたみたい、だって」
では、とにかく止まらないように、信号は手前から徐行するなどして、停められる場所を探していると、車屋さんが。とにかくそこに入って、一安心。国道脇で止めてしまったら大変でしたから。
「クラッチワイヤーは持ってます」とのことで、修理することにしたものの、その店が留守。店の張り紙を見て電話をして、しばらく待つことに。
ガレージジャッキなどあるだろうとガレージの中をのぞいてみるが、工具らしいものは皆無。しばらくして店主が戻ってきて、話をすると「場所も、道具も、使えるものは使ってください」と缶コーヒーも頂いた。
なんでも、以前ビートルの1200に載っていたこともあったらしい。そんな店主なので古いスバル360の姿も。
辿り着いたスバルショップ木之本さん。
元VWオーナーの店主は、今は360!?
ガレージの中にも「8ナンバー」のスバルが。
このジャッキも使った形跡が無くて、実はジャッキに油をくれるところから作業は始まったのです。
とりあえず、ジャッキが無いのなら、下にタイヤでも入れて、もぐれるようにとやってみても上手くいかない。そのうちに誰かが、「これ使えないかな」との声。行ってみればH鋼の端材。持っていってみれば、ちょうど良いサイズでトーションバーの下に収まった。
こちらは悪戦苦闘という雰囲気ですが、そのうちに店主が「あの、ハービーはそちらのですか?」などと聞いてきた。「はい」というと、子供が好きなので、写真を撮っても良いかと。
安心してもぐれるとなれば、後は交換するだけ。ビートルの下見もぐると、付け根の部分で、ワイヤーがバラバラに解れて切れていました。オリジナルを残す'67ですが、乗っていない期間が長かったのでしょう。油っ気がなくなって付け根の蝶ネジを外すのも一苦労。
それが終わると、今度はマニュアルを眺めてから、へダル部分を。
そんなことをしていると、店主の家族がやって来て、写真やビデオを撮っている模様。まあ、嫌がられずに場所を使えて何よりですが。
H鋼の切れ端がジャストフィット。これで安心してもぐれます。
マニュアル本を見るものの、年式も違うし、
こちらは右ハンドルたし。
へダル側もやはり、長年手を入れていなかったようで、フロアのラバーが、カチカチの瓦センベイ状態。仕方なしに、バキバキと割るようにして剥がして、ペダル側を。
意外とスムーズに作業は進み、1時間半ほど経ったところで「ネジを締めるよ」と、後の蝶ネジを締め出したら、
「ハズれた!」
「え〜っ!?」
「じゃ〜、もう一度緩めるから」と、もう一度、ふりだしに戻ってやり直すことに・・・。
琵琶湖のほとり、まだ群馬までは400km以上ある。桜も咲かない陽気なので、日陰になってくると少々寒い。暗くなって、作業性も悪くなるし。それでも、ここまでやったら直して帰りたいし。
そのうちに店の家族は買い物に出て行ったよう。車内で寝ていたえりこさんは寒くなっても来たようで、エンジンを掛けて、ついでに'67を照らしてもらって。明日は仕事だというのに、誰一人不安になるようなことを言わず、たんたんと作業は続くのでした。
二人でもぐってペダル側の作業。
「何してるんだ〜!?」と'67ビートルも、首をかしげてちょっと不思議そう。
「も〜少し緩めてください!」、「こんな感じでどう?」と、2人で、前と後で作業中。
作業が終わり、ジャッキを降ろす頃には、辺りはすっかり暗くなっていました。ジャッキを降ろして、道具を片付けて、店主に挨拶をして「さて帰ろう」となったら、もう夜。
本当は、下道でのんきに帰る予定が、午後7時では、辿り着けない。関ヶ原から高速に乗ることとして家路についたのでした。
まあ、大変といえば大変だけれど、こうやって自分達で修理をするのも楽しいのですよ。遊びすぎてしまったということでしょうか。
子供の頃、遠くの方で、遊びすぎて帰った来たら、周りは真っ暗。やっと戻ってきたのに母親には怒られて。でも楽しかった思い出ってありませんか。ちょうどそんな感じかな。ちょっと日常を忘れ、時間も忘れ、真剣に楽しむ。時には、こんなとこもいいもものです。
そして、長時間場所を提供してくれた「スバルショップ木之本」様、大変有難うございました。コーヒーもご馳走様でした。
(Text: A.Nobisan / Photo: Tamotsu-Nobusawa)
日が暮れて、青空が赤く染まる頃まで続きました。
最後は、'69ビートルのヘッドライトで照らしての作業。終わった時には、真っ暗、夜になっていました。
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